大根's ITブログ

ITとか開発ツールとかビジネスとか色々

OSS絡みの登壇に使えそうなネタ集め

OSSっていうのはね…」

OSSコンプライアンスっていうのはね…」

OSSのセキュリティっていうのはね…」

あたりの話で登壇する際のネタをメモっておきます。

随時更新。レッツラゴー。

modulecounts.com

http://www.modulecounts.com/

有名どころのOSSパッケージのリポジトリから情報取ってきてグラフ化してるサービス。何かと使えそう。

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cvedetails.com

https://www.cvedetails.com/

CVEの情報が色々と確認できるサイト。

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vulnerabilities by dateあたりはつかえそう。

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npmgraph.an

http://npm.anvaka.com/

これすごい。ライブラリを指定すると依存関係がウニョウニョ。

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node_modules≒Black hole(?)

OSS(npmだけどね)の依存関係の表現で一番共感度高い画像。

Node.jsの開発者Ryan Dahl(ライアン・ダール)氏によるもの。

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出所は以下。

Node.jsに関する10の反省点 Ryan Dahl - JSConf EU 2018

https://www.youtube.com/watch?v=M3BM9TB-8yA

npm.broofa.com

http://npm.broofa.com/

依存関係を出すやつ。これはnpmですね。

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「CNCF Technology Rader」という開発ツールのオピニオンガイドが出た

こんにちは。daiconnnnnnnです。

CNCFから、なんだか面白そうなレーダーが出たのでまとめておきます。

CNCF Technology Raderとは

2020年6月に発表された、CNCFエンドユーザーコミュニティによるクラウドネイティブ技術に関するオピニオンガイドです。

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https://www.cncf.io/blog/2020/06/12/introducing-the-cncf-technology-radar/

上記はCD(Continuous Delivery)に関するTechnology Raderです。

各種ソリューションが何やら円形にマッピングされておりますね。

レベルの定義は以下のような感じ。

  • Adopt:技術を明確に推奨する。
  • Trial:技術を詳しく見てみることを推奨する。
  • Assess:有望だと感じている。技術の特定の必要性に直面したときに見てみることを推奨する。
  • Hold:より良い選択肢や代替案が出てきて使うべきではないと判断した場合には、このカテゴリーに移動。

実際のレーダーにはAdopt、Trial、Assessの3つが表示されます。

端的に言うとこのレーダーは「CNCFコミュニティのおすすめ技術リスト」になるのだと思われます。このレーダーに出てくる時点でCNCFコミュニティ的には有望なんだけど、中心に近いほどより推奨といったところでしょうか。技術選定をしている方には有効でしょう。単純に技術トレンドを追うという意味でも活用できそうです。

どうやって作られてるか

こちら↓に記載されてます。

https://github.com/cncf/enduser-public/blob/master/CNCFTechnologyRadar.pdf

まずエンドユーザーコミュニティの各社からデータを集めるようです。

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で、ソートして、Adopt/Trial/Assessを判断するようですね。

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で、最後にテーマを作りますと。

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テーマは、興味深いパターンと編集者の観察を記述するそうです。なのでTechnology Raderは、「レーダー+解説」という感じになるようですね。 

他の似たようなレーダー

Technology RaderのフォーマットはCNCFのオリジナルではないらしいです。このフォーマットはThoughtworksっていう所が発祥で、他にもZalando、AOE、Porsche、SpotifyIntuitあたりが出しているみたいです。

 

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https://assets.thoughtworks.com/assets/technology-radar-vol-21-en.pdf

 

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https://opensource.zalando.com/tech-radar/

ただ、各社でレーダーの定義が違うようなので、ちゃんと確認してから見た方が良さそうです。自社の事業と似たような企業がこのレーダー出してたら、全力で参考にすると良いかもしれません。

ちなみに日本だとSCSKが出している「OSS Rader Scope」が似たような感じでしょうか。ただこれはOSSに限った話で、商用ツールとか含まれてないのでちょっとニュアンスが違いますけどね。

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https://radar.oss.scsk.info/

あと逆に商用ツールだけに絞ると、Gartnerの「Magic Quadrant」とか、Forresterの「Forrester Wave」とかもあります。

分析および BI プラットフォームのガートナー社マジック・クアドラント

https://cdnl.tblsft.com/sites/default/files/mq.jpg

Forrester が産業用 IoT ソフトウェア プラットフォーム分野の Wave ...

https://cloudblogs.microsoft.com/industry-blog/uploads/industry/sites/12/2019/11/11.gif

製品選定する方たちは、一定程度参考にするやつですね。

CNCF Technology Raderのポイントは、やはりエンドユーザーコミュニティが出しているというところでしょう。OSSか商用ツールかに関わらず、どんなテクノロジーが実際の現場でどんな評価で使われてるかを知ることができます。技術選定の際などには非常に参考になるでしょう。